新型ハスラー(HYBRID X/MR92S/2WD)に2年乗った感想


森崎です。



新型ハスラー(HYBRID X / MR92S / 2WD)に乗り始めて先日で丸2年が経過しました。
2年経った今でも、どこかの駐車場に停車しその後、用を済ませて帰ってきた時に自分の新型ハスラーを見ると「やっぱりいいなー。この車にして良かった。」と毎回毎回思ってしまうぐらい気に入っています。

この記事では、「2年間で気になったポイント」などを書いてみようと思います。
あまり参考になることはないかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。

■時計が……

これ、以前の記事で書いたことがありますが、何度でも言いたい!!
というわけで一番最初言いたくなってしまいました。

運転席パネル部分についている時計は「なぜ電波時計じゃないのか」と。

↑※わざわざこのGIFを作成するために海へ行ってきました。

仕方ないので電波時計をわざわざ載せている次第です。


最近のPCもスマホも、通信していれば勝手にピシッと時間補正してくれますから「時刻合わせ」をする機会はほとんどなくなりました。
停電の後に給湯器の時計がリセットされているのを調節することぐらいでしょうか。

私の自宅に置いているものは全て電波時計にしているので自動的に補正されます。だからこそなおさらたま〜に発生する「時刻合わせ」イベントがめんどくなってしまうのです。

私の場合、ディーラーで純正ナビをつけなかったのでわかりませんが、もしかして純正のナビを搭載していたら↑の時計も自動で時間補正してくれたりするのでしょうか?

■乗り心地について

私が乗っているのは「HYBRID X / MR92S / 2WD」なのでターボ車ではありませんが、今のところ特に不自由さを感じたことはありません。

スタートダッシュがちょっと

それでも強いて言うならば、
→「交差点で右折待ちしている時に前方車両が道を譲ってくれた」
などというシチュエーションで「スタートダッシュが遅め」


→前方車両を追い抜き・追い越しする場合の「スタートダッシュが遅め」

のような感じでしょうか。
↑の交差点の方は「アイドリングストップが効いて停止状態からの発進」の場合、もう一つの追い抜き・追い越しは、「ゆっくり走っている状態からのガツンとしたアクセルの踏み込み」と言う感じです。

どちらもやはり踏み込んでからのダッシュが効きにくいと言うことになるのですが、今は「こんなもんか」と慣れました。
ただターボ車であればこの部分が大きく違うはずなので、グレード選択の際のポイントの一つとなるかもしれません。

シート

運転席に座った感じは、「170cm / 60kg程度」の私にはちょうど良いです。
昔の軽自動車と違ってハンドルの上下もアジャスト出来ますし、足元もまあまあゆったり。
そもそもクラッチがないので、脚の上下動作がそんなに大きくならないため窮屈さは感じません。


運転席の視点

新型ハスラーに乗り始めてすぐの頃に、運転席に座った場合の視野について「小さな交差点で信号機が見えにくい。信号を確認するために上を見上げなければならない。」と書いたことがありました。
これは今でもたまに不便さを感じることがあるものの、まあ慣れました。
単純に体を前に傾けて確認するか、停止線よりもずっと手前で止まれば良いだけなので、もともと「不便」と言うほどのことでもありませんが。

■燃費について

2020年の納車から「2年間の走行距離と給油量」で計算した「2年間の平均燃費」は「リッター28.0km」となりました。

私の住む関東北部の地域では、12月末〜2月頃は外気温が1桁℃になることが多く、夜は氷点下になることもあります。
新型ハスラー「HYBRID X/MR92S」に搭載されているマイルドハイブリッドのアシスト機能やアイドリングストップは、外気温が寒い時期になるといつも「全然効かないけど、もしや壊れてしまったのでは?」と思うほど効果を発揮する機会が極端に減少。結果的に燃費の数値も伸びにくくなってしまいました。
デジカメのバッテリーも寒い季節はバッテリードレインがひどいので、同じようなものなのでしょうか。
もちろん車もデジカメも寒い時期が過ぎればまた燃費が良くなるので、故障しているわけではないんですけどね。

これは結局、あたたかい地域ならばまだ燃費が伸びる余地があるということなのかもしれません。



燃費については「2年間給油した記録」の記事を先に公開しておりますので、興味がありましたらそちらもご覧ください。

■マイルドハイブリッドについて

走行中ブレーキを踏んだ時などに発生する電気を、別途「リチウムイオンバッテリー」にためておき、それをメーターパネル、ナビ等のアクセサリやバックカメラ、ストップランプ、CVT等いろいろなところに利用してくれるマイルドハイブリッド。

数年後の点検で「バッテリーが劣化しているので交換費用が◯◯万円です!」みたいな請求が来たらどうしよう?と心配していましたが、さすがに2年程度ではなんの問題もなし。
当たり前か……。

スズキのサポートに聞いたところ、基本的にこの「リチウムイオンバッテリー(新型ハスラーの場合は助手席下にあります)」を交換する必要はないそうで、もしも不具合があった時は、エンジンスタート時に何やら警告が出るとのことでした。



話が逸れますが、昔アルバイトで「かなり初期の電気自動車」に乗っていたことがあります。

でもその車、あっという間にバッテリー残量が無くなって走行できなくなっちゃう。
結局、けん引ロープで助けてもらったことが何度もありました。
会社に戻ってからはずっと次の日まで充電器に繋ぎっぱなしでようやく満充電。

今では当たり前になった「リチウムイオン電池」ではなくトラックで使用する大型鉛バッテリーを複数積んだものだったので車重がとても重くて、段差を乗り越えるのも一苦労。
充電を気にしながらアクセルの調節をして一行程を持たせるのですが、快適さは皆無であり「こんな自動車は嫌だー」といつも思っていました。
あの当時に比べれば現在のリチウムイオンバッテリーは本当にすごい。


でも、時代が進んでもバッテリーを使っている以上、最後に気になるのは充電です。

車の場合は走行中に回生ブレーキなどで充電してくれることもありますが、たとえば「スマホ」や「デジカメ」だって同じように動きを検知して充電してくれれば残量の心配は今よりもずっと減るかも……
「高いバッテリーを追加で買ったりしなくて済むかもしれないのに!」といつも思ってしまいます。
簡単なことではないのでしょうけど。

■アイドリングストップについて

私は今の新型ハスラーに乗るまで、仕事の営業車やレンタカーに「アイドリングストップ」が搭載されていたことはありましたが、自分の車では初めてでした。
購入する前に聞いた際は「アイドリングストップはCO2削減のために苦肉の策で搭載されたものなので、燃費向上の効果はほとんどありません」と話す方が多かったのですが、実際に2年間乗ってみて「それほど意味が無いとは思えなかった」というのが正直な感想です。

今のところボンネット内の鉛バッテリーも、リチウムイオンバッテリーにも問題はないようですし、機能をONにしたまま利用していますが、このまましばらく乗っていて「バッテリー交換が必要になっちゃった!しかも値段高っ!」という経験をすれば変心するかもしれません。

それにしてもアイドリングストップ状態からの発進時が静かなのはとてもGoodです。キュルキュルとエンジンをかける音が無いんです。
昔は「押しがけ」してエンジンをかけたりすることがありましたが、内部ではそういう動作をしているということなのでしょうか?

■あったらいいな

いつも読んでいる日経新聞に「高級車を中心にHUD(ヘッドアップディスプレイ)搭載車が増えている」という記事が掲載されることがあるのですが、私がたまに乗ることがある「スペーシア」の運転席には、なんとこのHUDが搭載されているのです。
軽自動車なのに。

スピードメーター等の情報を窓ガラスに投影された映像として見ることができますが、これがとても良い感じです。

↑スペーシアのヘッドアップディスプレイ(HUD)

まさに名前の通り目線を前方に置いたまま運転できるので安心。
もっと表示がシンプルでも良いので新型ハスラーにもあれば良いのにと思いました。

後付けで表示するタイプのものがサードパーティから発売されているようですが、もっとシンプルなものが出るまで待ちたいところ。


仕方なくと言うわけではないですが、今は↑の透過液晶電波時計を「なんちゃってHUD」と言い張るだけで我慢です。

■障害物の検知など(デュアルカメラ)



前方へ走行中、何かに衝突しそうになると「BRAKE」というデカ文字がメーターパネル上に現れて大きな音と共に警告を発してくれてなかなか強い味方ですが、
・直角に近いようなカーブを曲がる場合に正面のガードレールなどを障害物と認識して反応
・直進走行なのに、道端にある「背の高い草」に反応
など、予想外の挙動をする時もあります。
後から考えれば「あー確かに危険だと判断してもおかしくはないな」と思えるのですが、まだ慣れていない頃は毎回「ビクーッ」としていました。


↑2番目の「背の高い草」は、まさに人間の高さぐらいまで元気に育った「草」のことで、田舎のバイパスの中央分離帯などに生えていることがあり、特に風などでゆらゆらとしていると「飛び出してくる人」のように認識してしまうのかもしれません。


危険かどうかわからないレベルであれば「警告を発しておく」ぐらいの方が安全意識は高まるのでしょうけどね。

ちなみに以前はカメラ一つの「シングルカメラ」だったそうですが、この時よりも誤検知は少なくなっているそうです。

■EV走行?

現行「スペーシア」のマイルドハイブリッドでは、停止状態から発進するときなどに「EV」マークが出て少しだけバッテリーを使ったEV走行が出来ますが、新型ハスラーにはありません。
「新型ハスラーにもこれがあれば燃費はもっと良くなるのでは?」とも思いましたが、考えてみればスペーシアの方が車重が50キロ〜70キロぐらい重いようですし、車重次第では発進時のEV走行にバッテリーを使った方が、走行中のアシストの機会が減るよりもメリットが大きかったということなんですかねー。
その辺の理由はわかりませんが。


■まとめ

以上、新型ハスラー(HYBRID X/MR92S/2WD)に2年間乗った感想などを書いてみました。
ご参考になれば幸いです。

お読みいただきありがとうございました。



森崎





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