じんましんが治らない その1:序章〜病院で薬をもらうまで
こんにちは森崎です。
今から少し前のこと、突然「全身に広がるじんましん」の症状が出たことがありました。
入院が必要なほどのものではなく、現在ではその原因もほぼ判明して、薬を飲みながら落ち着いている状態です。
ただ、実際に体のいたるところが真っ赤に腫れ上がる症状が出た時には、どうしてこんなことになっているのか、自分に何が起きたのかわけがわからず不安になり、その後も原因がわからなかった数週間は、なんとも言えないもどかしさを感じながら日々を過ごすことになってしまいました。
今回はその際に記録していたメモを元にこれを書いてみたいと思います。
※私は医療関係者ではなく、医学的な知識があるわけでもないため、「こういう例もあるのか」程度にどなたかの参考になれば幸いです。
「最初に」
■まずこの記事の中に出てくる「薬の名前」をまとめておきます。
「アレロック」:抗ヒスタミン薬。「ビラノア」:抗ヒスタミン薬。
「アレグラ」:抗ヒスタミン薬。市販でも買える。いつも家に常備している。
「ザ・ガード」:市販の整腸薬。腸内環境を整えるために飲む。
■次に、私自身が持っている持病や食生活など。
▽小さい頃からずっと「ぜんそく持ち」であり、ぜんそく予防薬を毎日飲み続けている。▽元々アレルギー持ちなので、春や秋の「花粉症」はもちろん、夏場に汗をかいた時にベルトや下着のゴムに沿って皮膚がただれたりする症状はよくある。
▽体調の悪い時に「たまご」を食べるとじんましんが出ることがあった(たまごアレルギー)。ただし症状はそれほど長引かず、数時間後には消えていることがほとんど。
▽花粉症の時期にはぜんそく薬に加えて、「アレグラ」を毎日飲む。上記のように、食べ物でじんましんが出たときにも飲むことが多い。
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▽朝と夕食後には整腸剤「ザ・ガード」を飲む。
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▽食事は家でかんたんに作るが、インスタントで済ませることも多い。外食は月に数回。野菜・果物は積極的に食べる。食べ物の好き嫌いはなし。
▽お風呂は毎日必ず湯船に入って体を温める。
▽かなりの乾燥肌なので、冬場は手があかぎれになったり、肌ががさがさになる。
■その他、身の回りの環境など。
▽家には猫が3匹いる。オスが2匹、メスが1匹。寝室・トイレ・玄関「以外」の場所は自由に行動できるようにしている(寝室には絶対に入らせない)
▽家の中に観葉植物をいくつか置いている。ポトス、アスパラガス(食べられないもの)、金のなる木、ベンジャミン、さぼてん。金のなる木以外はどれも小さい。
以上です。
「発端」
2020年1月、お正月も過ぎた頃。「右耳が詰まるような症状」が出てきたのですぐに病院へ行った。耳鼻科の医者が言うには「耳の中に炎症が出ている」とのこと。
それからしばらくの間「点耳薬(耳に入れる目薬のような液状の薬)」を使用することになった。
薬が効いたのか、1ヶ月程度ですっかり元通りになったが、なにが原因だったのかまではわからなかった。
※この症状はじんましんとは関係がないように思えるが、後から考えてみると、おそらくこれも「前兆」だった可能性があるので一応書いておくことにした。
年初から暖冬で、雪を見ることもなくあっという間に3月。
私の住む茨城では少し肌寒い日々が続いていた。
そんなある日のこと。夕食を作りつつ冷蔵庫に買っておいた「豆乳」をコップ一杯飲んだところ、しばらくして「腕」にポツポツと赤い小さなじんましんが少し出ていることに気が付いた。
放っておけばそのまま何事もなく治った可能性もあったが、夕食後に一応抗ヒスタミン薬「アレグラ」を飲んでおいた。
そして翌朝が早かったのでさっさと眠ってしまった。
「2日目」
朝起きて「腕」を見ると昨日のポツポツはすっかり消えていた。
「じんましんが出たらアレグラを飲む」というのは私にとって「いつものパターン」で、大体これで翌日までに症状が治まっている。
その後夕方に帰宅。
お風呂のスイッチを入れてから湯が沸くまでの間に、換毛期(暖かくなってきて毛の生え変わる時期)の猫たちを念入りにブラッシングした。
この時期は軽くブラシを滑らせただけでも大量の毛が出るので、終わったら必ず掃除機やカーペットクリーナーを使って掃除する。
それからすぐに風呂に入って自分の体をきれいにした。
今日の夕食は「白飯」「サバ」「納豆」そして「大根とこんにゃくの煮物」を食べた。
ちょうど使っていた白砂糖が切れたので、今日から新しく「黒砂糖(きび砂糖)」を煮物に使う。
この日は一日、少なくとも見えるところにはじんましんは出てなかったと思う。《かゆみ》なども感じなかった。
症状が無かったので「アレグラ」は飲んでいない。
「3日目」
朝起きてからいつものようにコーヒー牛乳とサプリなどを飲む。
そして冷蔵庫にあったチョコレートを少しつまんだ。
午前中に作業を終わらせてあっという間に昼食の時間。
昼はかんたんに「サラダ」と「目玉焼き」、そして昨晩の残りの「大根とこんにゃくの煮物」を食べた。
食べ終わってからいつものように整腸剤「ザ・ガード」を飲む。
それから一時間ほど経過。。。
なんとなく腕に《チクチク》する感じがある。
なんだろう?と腕を見てみると、そこにはまたもやじんましんが出ている。しかも今回は「ポツポツ」の直径がいつもよりも大きく、その一つ一つが蚊に刺されたときのように赤く《腫れ上がって》いる。
「腕」以外の部分にも《かゆみ》を感じたのでチェックしてみると、「太もも」「お腹まわり」など「体の柔らかい部分」に一気に広がっている様子。
「こりゃ大変だ」とすぐに「アレグラ」を飲んだ。
徐々に《かゆみ》が強くなってきていたが、ここでボリボリと掻いてしまうとキズがひどいことになり、さらに《かゆみ》が増すのは想像できたので、薬が効くまでじっと我慢。
《かゆみ》がやわらぐまでおよそ1時間。夜になる頃にはボコボコとした《腫れ》の症状はほぼ治まっていたが、いつもと違って《赤み》は一向に引く気配がない。
まるで皮膚の下で炎症が続いているような感じ。
今までにじんましん後に《赤み》だけが長く残る事はなかったので、少し変だとは思いながらも「また薬を飲んでおけば明日には治っているだろう」と、夕食後に「アレグラ」を飲んで床についた。
「4日目」
起床して体を見ると、昨日最後まで残っていた《赤み》はすっかり引いているように見えた。《かゆみ》も無し。
「やっぱりこのパターンで治った」と寝室からリビングへ。
起床してリビングに来てからの行動は毎朝同じで、
→歯磨き・顔洗い、着替えなど
→リビングとその周辺に手早く掃除機をかける
→猫に餌をやる
→朝のコーヒー、薬、サプリなどを飲む
掃除機は朝晩2回。
「リビング」が猫のメイン生活空間になっているため、こまめに掃除機をかけないと毛だらけ、そしてトイレの猫砂が飛び散りまくって大変なことになってしまうのだ。
朝は休日でも平日でもほぼ同じように行動している。
リビングの掃除機がけが終わって、ネットのニュースを見ながらコーヒーなどを飲んでいると、突然腕などにボコボコとしたじんましんが出始めた。
「腕」「太もも」などの柔らかい部分にみるみる広がっていき、《かゆみ》が増してくる。
直前に口にしたのは「コーヒー」「フィッシュオイル」「ザ・ガード」。
サプリが古くなっていたんだろうか?
それとも整腸剤のせい?
わけがわからないまま、ひとまずまた「アレグラ」を飲んだ。
薬を飲んでから1時間弱で《かゆみ》はだいぶ治まってきたが、「ボコボコ」と膨らんだ《腫れ》は継続中。
症状が出ている範囲はさっきよりも広がり、「手の甲」「足の甲」「肩」など柔らかい部分「以外」の部位にも出てきていた。
考えてみるとここ数日の間に連続して症状が出て、しかもだんだん悪化してきているような気がする。
さすがに一度病院で診察を受けた方が良いのだろうか?と考えるが、今日も明日も休日なので開いている皮膚科がない。
ひとまず平日まで様子を見ることにする。
家では普段、休日にスーパーなどを数件巡り、食材などをまとめ買いしておくようにしている。
まだじんましんの症状が治まっていたわけではないが、体は動かせる。
なにより冷蔵庫に食材が無く、今日中に買い物だけは済ませておきたかったこともあり、症状が出たまま昼前に家を出発。
車に乗って走っているうちに《かゆみ》《腫れ》や《赤み》の症状は軽くなってきた。
飲んでから2時間近く経って、ようやく薬が効いてきたのだろうか?
目立つところに症状が見えなくなっていたので、昼食はラーメン屋に立ち寄って外食。そのままいつもの大型スーパーへ向かった。
朝から雨が降っていたので外の気温は3月にしては低め。
寒さに備えてユニクロの「ヒートテック」というあったか下着を着ていたのだが、スーパーの店内は暖房が効いていて暑く感じるほど。
カートを押しながら少し歩いただけで結構な量の汗をかいた。
店内を歩き始めて10分もしないうちに体調が悪くなる。
体のあちこちが《かゆい》ような《痛い》ような感じ。
近くの柱に設置されていた鏡で自分を見ると、「首のあたり」が赤くなっていた。
シャツの首をめくって体を覗いてみると、なんと「上半身」が真っ赤で、「腕」「手の甲」にもじんましんが広がっていた。
さらに少し息が苦しい感じがした。体調が悪い感じがしたのはこの《息苦しさ》からだったようだ。
「またか」と思いながら早々に買い物を済ませ、近くの薬局でじんましんに効くという「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」という漢方薬を買い、その場ですぐに飲んだ。
この時「アレグラ」もかばんには入れていたのだが、今朝服用したばかりだったので「漢方薬なら大丈夫かな?」とこちらにしてみたものの、結果的に「十味敗毒湯」で症状が緩和することはなかった。
今回症状が出る直前に口にしたのは、外食の「ラーメン」。野菜たっぷりのタンメンだったが、いろいろな食材が入っているので何が原因だか不明だし、そもそも今までに何度かこの店で食べているがこんな症状が出たことはない。
他に口にしたのはコンビニの「緑茶」。
帰宅してからも《息苦しさ》の症状が残っていた。
ひとまずそのまま寝室で横になり夕方まで数時間仮眠を取った。
目が覚めた時には《息苦しさ》はほぼ消えていて、「上半身」「首」などに出ていた《赤み》などの症状は少し落ち着いていたが、上半身がとても《かゆい》。
「もしかしたらさっきの店内で汗をかいたせいで、肌が刺激を受けたせいだったのだろうか?」と考え、まずは汗を洗い流すために風呂に入ることにした。
脱衣して鏡を見ると、「ヒートテックが触れていた部分(首、上半身)」そして「ベルトやゴムで締め付けがある部分(お腹、腰まわり等)」に症状が大きく広がっているのがわかった。「ポツポツ」ではなく、蚊に刺された時のような「ボコボコ」と膨らんだものが全体に広がっているような状態。
風呂に入って体をごしごしと洗い湯船につかると、徐々に《かゆみ》が治まっていくのがわかった。
そういえば以前に医者から「じんましんが出た時はなるべく体を温めないように」と言われたことがあったが、
なぜ今回は症状が楽になったのだろう?
やはり汗をかいた事が原因で、それを洗い流したから症状が緩和したのだろうか?
「《かゆみ》が治まっていく」というだけで心がずいぶんと落ち着き、冷静に考えることが出来た。
風呂を上がってから早速iPadで検索をはじめる。
どうも「汗」によるじんましんとして「コリン性蕁麻疹」というのがあると書かれていたが、この症状の場合は「手」にじんましんが出ることは無いようだ。私の場合はがっつり「手の甲」にも出ているため、どうやら少し違う感じがする。
さらに調べ物を続けていると、風呂に入ってから少し治まっていた症状がまた悪化し始めた。
なぜこのタイミング?
なにかを食べたり飲んだりしてもいないのに?
すぐに夜の分の「アレグラ」を飲んだが、1時間経っても症状がやわらぐ気配がない。
むしろ今回は《かゆみ》が強くなっていく感じ。
さらに1時間ほど経ち、ようやく《かゆみ》が落ち着いてきた。
このタイミングでもう一度風呂へ入ってみたところ、やはり《かゆみ》がはさらに楽になった。
「もしかして最初に風呂から上がった際、着替えた下着などに問題があったのかもしれない」
と、今度は洗濯済みだった別の下着に着替えてみた。
着替えた後もとくに変化はなかったが、風呂の後で《かゆみ》だけは落ち着いていたので、頭の中で今までの経緯をおさらいした。
ますます悪化するじんましんの「原因」は果たしてなんなのか?
自分の体に取り入れた「なにか」からの影響であるのは間違いないので、原因を突き止めるためにこの日の夜は、
・食事をとらない
・水分はやかんで沸かした烏龍茶
・いつも夕食後に飲む「ぜんそくの薬」も飲まない
ことにした。
さらにこの日から「食べたもの」「飲んだ薬」「症状の出方」について簡単にメモを取ることにした。メモしておけばなにがトリガーになっているのかがわかるかもしれない。
数日前からの出来事を確認しながらメモしているうちにふと、
「そういえば初日の症状は、豆乳を飲んだ直後に出たのだった」
と思い出す。
そして「3日目」、全身にじんましんが広がった時は、直前に「大根とこんにゃくの煮物」と「たまご」を食べていた。この煮物には「きび砂糖」を使っていた。
やっぱり「大豆」「サトウキビ」「たまご」のどれかによる「食べ物アレルギー」が原因なんだろうか?
さらに検索で調べていくと、「大豆」は形を変えてとても多くの食品に使われているとのこと。
家で自炊する際にはいつも「みそ汁」を作るが、「みそ」「豆腐」だって大豆だし、「納豆」もよく食べる。
よく見れば食後に飲んでいる整腸剤「ザ・ガード」にも「納豆エキス」がどうとか書いてある。
いまさらここまでひどい症状が出るのは少しおかしい気がするがどうなのだろう?
もう一つの「サトウキビ」のアレルギーに関する資料はほとんど見つけられなかった。
でも「きび砂糖」を使った煮物は前の日の夜に調理したもので、当然調理後にも食べた。その際にはなにも症状は出ていない。それも変だ。
「たまご」に関しては軽いアレルギー症状が出たことが何度もあるが、過去に全身に広がるような形で出たケースはない。
というわけでいまのところ原因ははっきりせず。
ひとまずこの3つの食べ物はしばらくのあいだ、意識して遠ざけることにしようと決めた。
「5日目」
翌朝起きてみると、目立った《腫れ》は出ていないが、皮膚の下に《赤み》がうっすらと見えていて、表面にはチクチクとした《かゆみ》を感じた。
今日は耐えられないほどひどくはない。
リビングに来て身支度を済ませ、「朝の掃除機がけ」「猫えさの準備」などをしているうちに、またポツポツと症状が出てきた。今回は「脚」と「腕」だ。
それから30分もしないうちに「腕全体」「お腹まわり」「背中」まで一気に広がった。《腫れ》は少なめだが、《赤み》《かゆみ》は強く出ている。
ここですぐに「アレグラ」を飲んだ。
いつもなら朝のコーヒー、そして「フィッシュオイル(サプリ)」を飲むところだが、今日はこれらも一切飲まない。あたたかい烏龍茶で水分をとるのみ。
このじんましんの原因がわかるまで、習慣で口にしているものはすべて一旦ストップし、少しづつ試していくことにした。
※処方薬等には、突然止めてはいけないものもあるので要注意!
今朝は「アレグラ」が効いたようで、1時間もしないうちに《かゆみ》が楽になった。
《腫れ》と《赤み》は、蚊に刺されたようなボコボコではなく、小さいポツポツが全身の柔らかい場所にたくさん出ている感じ。
さらに2時間ほど経った頃には、少しの《赤み》と《かゆみ》を残す程度に症状は治まった。
ほっとしながら外出。
昼ごはんはコンビニでと思ったが、外でアレルギーと縁が無さそうな食べ物を選ぶのは難しい。店内のおにぎりの棚の前でう〜む。。。と考えを巡らせながら、結局「梅おにぎり」と「ポカリ」という妙な組み合わせを買うことになってしまったのだった。
食べてからも特に症状が出ることはなく、その後用事を済ませて帰宅したのは夕方だった。
家に着いて着替えてみると、「脚」「背中」にポツポツと症状が出ていた。
長い時間車のシートに座っていたので、汗ばんだ部分などにじんましんが出たのかもしれない。
とにかく風呂に入る前に薬を飲んでおこうと確認すると、ストックしていた「アレグラ」が、朝飲んだ1錠で底をついていたことに気が付いた。つまり今夜飲む分が無い!
「アレグラ」はドラッグストアでも買うことが出来るけどお値段はちょっと高め。
「フェキソフェナジン」という「アレグラ」のジェネリックなら安いものもあるが、明日には皮膚科で診てもらえるし、たぶん薬をもらうことも出来るだろう。
そうなると今夜1回分のために買いに行くのはちょっともったいない。
そう思いながら家の薬箱を探すと、以前に別のアレルギーで処方してもらった「セレスタミン」というステロイド薬が残っていたので、今夜は試しにこれを飲んでみることにした。
「セレスタミン」を飲んでから1時間ほど経って風呂に入ろうとすると、見事に全身が《真っ赤》。さらに体のありとあらゆる場所がぼこぼこと《腫れ上がって》いる。
今までと違い、今回は「顔」にも《腫れ》の症状が出ていて、初日から今までの間で一番ひどい症状となった。
《かゆみ》もかなり強く、こらえるのがつらい。
これはさっきのステロイドの影響なのだろうか?
「なんでこんなことになっているんだろう?」という絶望感の中、そのまま風呂に入って全身をくまなく洗い湯船につかる。
しばらくすると《腫れ》と《かゆみ》がわずかにやわらいできた。
やはり私の症状は、風呂に入ると楽になることが特徴?のように思える。
風呂から上がり、夕食は「白飯」と昼に買ってきた「焼鳥」を少しだけ食べた。
あまりに全身の症状が悪化していたので食欲がなかったが、食べずに免疫力を落とせばさらなる悪化が待っていそうな気がしたので、無理やり口に入れた形だった。
いつもは食べ終わってから「ザ・ガード」を飲むところだが、しばらくはこれも中止することにした。そして今日もぜんそく薬は飲まなかった。
就寝前になっても症状が継続していた。
布団に入った後も《腫れ》も《赤み》も《かゆみ》も残っているのは今までで初めてのこと。どうやら「セレスタミン」は効かなかったようだった。むしろなにかのトリガーになってしまったのかもしれない。
寝ている間にボリボリとかいてしまったら大変だと考えていたせいか、この夜はほとんど眠ることが出来なかった。
「6日目 皮膚科受診」
寝不足のまま朝起きてトイレに行くと、寝たときのまま《かゆみ》や《赤み》が残っていた。
朝一番で病院に行くつもりだったので、残っていた「セレスタミン」は飲まず、水分も一切口にしないまま、病院が開く時間を待った。
一切飲み食いしていないにも関わらず、リビングで身支度している間にも全身にポツポツと症状が出てきていた。「手の甲」「足の甲」だけでなく、「髪の生え際」などにも出ていてとにかく《かゆい》。
それでも「せっかく診察してもらうのだから症状がひどい方が好都合だ」と考えながら病院へ向かった。
受付を済ませて皮膚科の待合室で待っている間、「すぐに症状が出ている部分を見せられるように下着をめくっておこう」と「腕」や「脚」を見ると、、、
なんと症状がほとんど引いているではないか!?
これってどういうこと?
家を出る直前にはあれだけひどい症状が出ていたはずなのに。
まったくわけがわからん。。。
しばらくして診察室に呼ばれた。「数日前にこんな症状から始まった」と伝えると、
・最近、洗濯洗剤を変えたりはしていませんか?
・体に塗るクリームなどを使ってはいませんか?
・サプリメントなどをのんでいませんか?
などいくつか質問された。
その後の先生の話では、
→食べ物が原因の場合、食べて少ししてから症状が出ることがほとんど。一度食べただけのもので症状が長引くという例も少ない。ということで私の場合は「大豆」が原因とは考えにくい。「サトウキビ」の可能性はもしかしたらあるかもしれない。
→じんましんの7割は原因不明。
→《息苦しい》症状があった「4日目」の症状は結構危なくて、本来ならすぐに病院へ来たほうが良かった。
→全身にじんましんが広がるのは「重症」なので、この急性期に強い抗ヒスタミン剤を使ってガツンと症状を抑え込んだ方がいい。大人のじんましんは慢性化してしまう可能性があるので注意しなければならない。
→前日の夜に私が勝手に飲んだ「セレスタミン」は、こういった時に飲む薬ではないので、効果がなかったのは仕方ない。
ということで少し強めの抗ヒスタミン剤を朝晩2回で処方してもらうことになり、2週間後に再受診することになった。
薬局に薬をもらいにいくと、出された抗ヒスタミン剤は「アレロック」という薬だった。この薬は飲んだ後に来る眠気に要注意とのこと。
「くれぐれも飲んでから運転しないように」と何度も何度も念を押された。
家に着いてからすぐに「アレロック」を飲んだ。
「これで症状が出なくなればいいなー」と思いながら布団に横になるやいなや、一瞬で眠っていた。「眠気」どころの話じゃない。
4時間ぐらいで目が覚めたが、体がだるくて起き上がれない。
だらだらしながら体を確認すると、なんと《かゆみ》も《赤み》も《腫れ》もすべて無くなっている。
こりゃすごい!
きつかった症状が改善して心はいきなり晴れやか〜。落ち着いたら急にお腹が空いていたのを思い出した。
昼食には少し遅すぎたのでひとまずスナック菓子を食べる。
食べた後もじんましんが出る気配は無し。
なんだか嬉しい。
久しぶりの平穏な時間を過ごして、夜にはのんびりと風呂に入り、夕食は「雑炊」と「ブロッコリー」。
食後の「ザ・ガード」、そして「ぜんそくの薬」は今日も飲まないでおいた。
体を確認すると「腕」「太もも」にうっすらと《赤み》があり、《かゆみ》をわずかに感じた。
ポツポツは出ていなかったが、もしかしたらこの時間には朝飲んだ「アレロック」の効果が切れていたのかもしれない。
瞬間で眠ってしまった朝の教訓を生かして、夜は寝る直前に「アレロック」を飲む。
やっぱりあっという間に意識が落ちていた。
朝にあれだけ仮眠を取ったはずなのに。
「7日目」
朝はいつも目覚ましを幾重にもかけて4時〜5時に起きるのだが、今朝は目が覚めなかった。体のあちこちの部位に少しだけ《赤み》や「ポツポツ」が出ているが、《かゆみ》は無し。
昨日までのじんましんの症状がかなりひどかったので、《赤み》はしばらく残ってしまうのかもしれないと考え、今は気にしないことにした。
朝食に野菜を少し食べてすぐに「アレロック」を飲んだ。
飲んでしばらくすると強烈な眠気が襲ってくる。こりゃ「飲んだら運転しないでください」と言われるのも納得。
全体的に頭が重く目がしょぼしょぼする状態が昼ぐらいまで続いたが、《かゆみ》を感じることはなかった。
昼過ぎには頭重もなく、運転も特に支障なし。
まあ支障があったとしても自分では気が付きにくいのだろうけど。。。
夕方に帰宅してすぐにお風呂へ入る。
《かゆみ》も《腫れ》もほとんどないが、《赤み》と「ポツポツ」は少しある感じ。
やはり朝飲んだ「アレロック」の効果は夕方まで持たないということなのだろうか?
夕食は「オムライス」「野菜」「味噌汁」など、普通の食事を食べた。
食べてもじんましんが悪化することはなかった。
そして今日も就寝直前に「アレロック」を飲んで眠りについた。
わずかに「ポツポツ」が出ているものの、ほぼ一日症状が出ないというのは嬉しいものだ。
その2へ続きます。