大迫力「FDR-X3000のハイスピード動画」で使った縦型カメラスライダーの作り方♪②
レンコンです。
昨日はblogを書いている途中で寝てしまいました(笑
引き続き今回もスライダーのお話。
前回も書いたように、FDR-X3000のハイスピード動画はカメラに動きをつけるテーマで撮影をしました。
そこで大活躍なのがスライダーなのですが、通常は横方向にゆっくりと動かしたり、三脚を使って斜めに動かしたりして使いますね。
でもカーテンレールみたいなものを使えば、なんとなくマトリックスのような回り込む映像を撮れるのじゃないかと思いました。
ホームセンターのカーテンコーナーで見かける、自由に曲げられるカーテンレールを使えば実現できそうです。
物は試しなので早速制作に取り掛かりました。
スライダーの要になるレールはこれを使いました。
モノレールのようにレールを抱え込む作りになっているので、ガタツキは少なそうです。
そしてこのカーテンレールを固定する台を作成する必要があります。
ホームセンターで安売りしていた、40mm x 20mm x 180mmの木材を10本買ってきました。
大まかな枠組みを作って、あとはレールのカーブに合わせて支えを作っていきます。
まずひとつ目の問題は、「レールをきれいにカーブさせる」こと。
これは、太めの芯になるものに沿ってレールを固定してみることにしました。
僕が芯に使ったのはプチプチのロールです。
以前の引っ越しの時に買ったものが残っていたのでこれを使用しました。
ただし、これだけでは表面がヤワヤワで周囲にカーテンレールを沿わせにくいため、周りをアルミマットで巻きました。
こうすることで、最終的に直径45cmくらいの大きな筒が出来ます。
これに沿わせてレールを配置すれば、被写体に対してちょうど良い距離でカメラが回って滑っていってくれそうです。
※カタログではFDR-X3000の最短撮影距離は50cmとなっていますが、条件次第では20cm前後でもピンぼけにはならないようです。
四苦八苦しながら、角材をノコギリでカットしてビスで固定して出来上がったのがこれです。
同時進行でカメラのローラーも作って、調整をしながら完成させました。
できるだけカメラの視界に台が映らないように、回転半径は170度くらいにしてみました。
120cmの高さから斜めに滑り落ちていきます。
滑り落ちるローラー制作では、カーテンレールのランナーの固定をどうしたら良いのか悩みました。
結果、写真の様にステーに通して横にずれないようプラ板で固定、穴に釘を差して抜けないようにしました。
こうすることでランナーが少し動くので、レールの曲がりにうまく合いそうです。
そしてL字ステー2本をボルトで繋いで取り付けます。
ハウジングは逆さまに取り付けて、カメラ側の設定を「上下反転」にして撮影します。
このままではランナーの下部にカメラだけになり、レール部分を中心に遠心力で傾いてしまうため、バランスを取るために上部のL字ステーに重りを付けました。
カメラが最後に止まるところは、ホームセンターで買ってきた衝撃吸収力の高い、柔らかいウレタンを取り付けています。
これで勢い良くカメラが滑ってきても柔軟に受け止めてくれます。
これで完成です。
出来上がってから早速撮影してみました。
スライダー上部の中央で水風船を割り、同時にカメラを滑らせてみたのですが、水の落ちる速度のほうが早くてカメラが追いつきません。
何度か試してみたものの、やはりスライダーの抵抗で落下速度が落ちてしまいます。
カメラが追いつかないのなら、水風船の滞空時間が長ければなんとかなりそうと考え、アート用の細長い風船を上からまっすぐに吊るして割ってみることにしました。
さてどう写っているのか……
撮影中に近所に住むおじさんがやってきて、見学をしながら立ち話。
「カメラに写ってしまいますよ〜」と声をかけたのですが、全然気にせずに水風船の撮影を最後まで見ていました。
その後、帰宅してから映像の確認です。
小さな丸い風船は、思った通り水の落下速度にカメラが追いつかず全部ボツに……。
長いアート風船はどうでしょう?
最上部から途中まではカメラがスムーズに滑って、アート風船を映像の中心に捉えているのですが、スピードが乗った後半で一気にカメラの方向が変わり、思い切りぶれてしまっていました。
ということで、これもボツに……。
この方法では無理なのかもしれません。
もう少しレールとカメラのガタツキをなんとかできれば……。
それでも水の落下速度に追いつきません。
根本的に考え直さなければいけないようです。
しかたがないので今回は諦めてこのカットは抜きで行くことにしました。
その後、ハイスピード動画の編集が進んで、まだまだカットが足りなかったので、ひとまずボツカットから適当に選んで編集ソフトのタイムラインに並べてみたところ、あのアート風船の映像が意外に迫力があって使えそうです。
途中の映像がぶれてしまっている部分を、思い切り早くして変化をつけて見たらこれが化けて、最後に大量の水がふってくるというそれなりに迫力のある映像になりました。
本当に良かった、頑張って徹夜して作った甲斐がありました。
ただ、アート風船に水を入れたもの(アート水風船)は、端っこの方から針を刺して割ると、↑の写真のようにきれいに割れません。
まるでレンコンのようにも見えます(笑
しかしこれが功を奏して、風船の圧力により水が上に向かって噴き出したため、水の滞空時間が長くなりカメラが下に着いたあとで降ってくるという構図になりました。
何が幸いするのか本当にわからないものです。
今回は偶然いいものが撮れましたが、やはりこのままでは納得出来ません。
失敗を解消できそうな構想はあるので、いずれまた機会があれば新型を作る予定です♪
レンコンでした。
今日のネコさん
太り過ぎ! |
クリックお願いします♪