3D調整して再アップロードしました。(3D調整方法の話)


レンコンです。







先日から、以前にアップロードした3D動画を見直して、少しづつ修正をしています。

あらためて見直してみると「スクリーン面」というものをまったく考えていなかったため、画面上にあるものがことごとく飛び出しているのでとても見にくく、そのせいで立体感が薄れてしまっていました。

さらに、編集自体がうまく出来ていないため、内容が面白くなかったりしています。







見直しした中で、まっさきにテコ入れの必要性を感じたのは「3Dごはんシリーズ」です。

「シリーズ」といっても3種類しかありませんが……





まずはじめに「トンテキ」と「ラーメン」の編集から始めることにしました。








以前と同じものをそのまま修正しただけ、というのもなんだか面白くないですし、そもそも元映像が10分前後あり冗長に感じたので、今回は思い切って編集。

「トンテキ」は3分以内、「ラーメン」は1分ちょっと。

更に効果音やBGMを付けてコミカルにまとめてみました。

意外にテンポよく仕上がりました。






3D調整については、3D詳解本で得た知識を使い、大きく「2点」について修正をしました。





1.もともと奥にあったスクリーン面を手前に持ってきて、構図に奥行きが出るように調整




3Dで撮影する方法は平行法と交差法があります。(視聴する時の平行法と交差法ではありません)

平行法は2台のカメラを平行に並べて撮影する方式。

交差法は2台のカメラを少し内側に向けて設置し、被写体に軸線が向くようにして撮影する方式。

左:平行法、右:交差法


通常は、2台のカメラの軸線の交差するところが視聴する際のスクリーン面となります。

スクリーン面とは、視聴する際のモニター画面の位置になります。

スクリーン面より後ろにあるものは、モニターより引っ込んで見え、前にあるものは飛び出して見えます。

並行にカメラを設置した場合は、永遠に軸線は交わらないので、スクリーン面は無限遠に位置することになります。





以前は無限遠の①の位置にスクリーン面があったので、すべて飛び出して見えていました。





3Dを見る時、通常はスクリーン面より飛び出して見えるものよりも、引っ込んで見えるものの方が見やすくなります。

また、画面の端で見切れているオブジェクトは、スクリーンの端で断ち切られて見えるためにちらついてしまい、立体感がおかしくなります。

これでは、かなり見づらくて疲れやすくなります。





②の位置にスクリーンがあると、図のりんごのオブジェクトは②のスクリーンより少し後ろに位置するため、比較的楽に見ることが出来ます。

また、スクリーンの端にかかるオブジェクトも、見えない部分がスクリーンの端よりも向こう側に位置するので、スクリーンの端に隠れているように見えるため自然です。

こうすると、疲れにくく、見やすい3D映像になります。



こういったスクリーン面の調整は、以前の記事にも書いたFinal Cut Pro X のプラグイン「Stereo3D Toolbox Lite Edition」を使って行いました。

このプラグインを使用すると、編集画面上でスクリーン面の確認ができるため、簡単に調整をすることが出来ます。

※Stereo3D Toolbox Lite Editionはアップデートで使えなくなってしまいました(泣






2.「3D でごはんシリーズ」の映像は、被写体が近くにあるため画像にゆがみ出てしまい、立体に見えづらかったので修正。




通常、近くのものを3D撮影する場合は「交差法」で撮影すると、より自然に立体的に見ることが出来ます。

近くのものを目で見る時に「より目」になるのと同じです。





しかし僕は撮影時に「平行法」で撮影をしていました。




「平行法」で近くのものを撮影した場合、↑の左の図のように四角いものは画面上では台形に映ります。

※カメラに近い辺が長く映り、遠い辺が短く映ります。

3Dで見た時に左右で違った映像(左右逆)に見えるため、映像が立体に見えにくくなります。





そこで、例えば「四角いものが四角くなるように」、↑の右の図のように編集の時に画像を変形させます。

こうすると、交差法で撮影したときと同じように、左右で同じ形の物が見えるようになり、立体的に見ることが出来るようになります。





この調整で更に立体感が増して、見やすくなりました。





僕自身がまだまだ勉強中なので、専門書のようにうまく説明出来ませんが、なんとなくは理解していただけたら幸いです。





今回はとりあえず、「ラーメン」と「トンテキ」の動画を修正したので、後日「チャーハン」の動画についても同じように調整をしてみようと思います。






それからついでに「高速すべり台」も修正をしてみました。




ごはんシリーズと同じく、「スクリーン面を手前に」持ってきてみました。

結果、左右のコースの端や、猛スピードで流れていく花壇の花などがはっきりと見えるようになり、よりスピード感が増したように感じます。





今後も随時過去の動画も編集をしていこうと思います。







レンコンでした。

今日のネコさん。


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